先の「年に10kg減量」の例に則るなら、例えば「週に1回、5分のウォーキングをする」を最初の月の小目標とする。これなら相当なことがない限り達成できそうである。

 思わず自分に苦笑してしまうほどの小さな“小目標”だが、やればきちんと達成感が得られる。達成感を得ると同時に、この小目標達成が習慣づいて、次なる小目標「週に2回、10分のウォーキング」が達成しやすくなる。このように小目標を少しずつ大きくしていって、ついには大目標を実現してしまおう、というアプローチで、達成感と達成するためのエネルギーをポジティブな方向に連鎖させていく方法である。

 新年の抱負を三日坊主で終わらせたくない場合は、目標の設定方法から練ってみるのがよろしかろう。

「整理整頓を心がけたい」
片付けできない人の場合

 晴れやかな新年をスタートさせるための抱負としてまずピックアップしたいのは、Aさん(35歳女性)の「部屋と職場のデスクをきれいに保つ」である。

「片付けが昔から苦手で、散らかったままでも大きな問題なく過ごせてきたのでそれでいいと思っていたが、去年部屋の家具をスタイリッシュな方向に一新したら、散らかり具合が部屋のかっこよさを台無しにしていることに気づいた。

 部屋が片付けばスタイリッシュさが取り戻され、そこで過ごす私もスタイリッシュになれると思うので、今年こそは長年の“片づけできない自分”と決別したい」(Aさん)

「割れた窓を放置すると治安はさらに悪化する」という割れ窓理論に見られるように、環境はそこで過ごす人の精神状態を大きく左右する。片付いた部屋やデスクは晴れやかな新年をスタートさせるのに打ってつけである。

 Aさんがいうように、部屋がきれいでスタイリッシュになればおそらく彼女の内面・外見にも変化が訪れるかもしれない。30年以上自分の血肉となってきた習慣を改めるのは難しそうにも思われるが、おそらくこれもアプローチ次第である。

 Aさんはどうやら、「物を片付けずに放置したものが山積して致命的な散らかりとなる」タイプの人らしいので、少しの片付けを積み重ねられるような習慣を身につけることが望ましい。彼女のケースだと「週に1回大掃除する」といった目標設定は失敗である。この目標は「あとで掃除するから今は散らかしてもいい」につながり、片付けの習慣が身につかない。