マクドナルドPhoto:Reuters

 米ファストフード大手マクドナルドの新最高経営責任者(CEO)、クリス・ケンプチンスキー氏(51)は、一部のシニアマネジャーと一般従業員がパーティーなどで親しく交わることを容認する文化から会社を脱却させる決意だ。

 現・元従業員から、前CEOが夜遅くに一部幹部やスタッフとバーに集い、女性従業員といちゃつくなどしていたことが、職場環境に影響を及ぼしていたとの声が出ていた。ケンプチンスキー氏はよりプロフェッショナルな文化を取り戻そうとしている。人事担当の幹部にも助けを求めていると関係者らは話した。

 ケンプチンスキー氏は店舗の業績改善にも力を入れており、CEOとして最初の2カ月に米国、英国、ドイツ、フランス、スイスの従業員やフランチャイズ経営者と会った。会社の文化や価値観に関する情報を収集する狙いもあったと関係者の1人は話している。その中で分かったことを1月中に社内で一部共有する予定だ。

 ケンプチンスキー氏はマクドナルド米国部門の社長を務めていた。同CEOの新計画を知る別の関係者は「文化的なシフトが進んでいる」と述べた。夜中のパーティーの大半を行っていた幹部グループには属していなかったという。

 前CEOのスティーブ・イースターブルック氏(52)は昨年11月、従業員と合意に基づく関係を持ったことを認め、解雇された。会社の価値観や部下とのデートを禁じる規則に反していたという行為について謝罪した。

 特に問題だったのは同氏と人事担当幹部だったデービッド・フェアハースト氏が2015年の就任後にパーティーに参加するようになったことだ、との声もある。2人は地元のバーに通い、終業後にスタッフと飲んでいたと現・元従業員らは話している。フェアハースト氏のコメントは得られていない。

 関係者らによると、社内には取締役会によるイースターブルック氏の解雇を称賛する女性もいた。ケンプチンスキー氏はCEO就任直後の社内集会で、幹部らに高い水準を求める方針を示した。

 同氏は上級幹部チームのメンバーそれぞれについて、「当社の価値観を体現しているか」考えなければならないとし、「体現していないなら、上級幹部チームのメンバーではない」と話している。

(The Wall Street Journal/Heather Haddon and Suzanne Vranica)