米カルマ社が新型EVに込めた思い、テスラを凌駕できるかカルマ・SC2コンセプト カルマ社の技術力をアピールする1台 Photo by Sachiko Hijikata

テスラのライバルとなる
高性能EVメーカー

 2019年11月に開催されたオートモビリティLAで、カルマ・オートモーティブが発売予定の新型車を発表した。カルマのルーツはフィスカー・オートモーティブ(フィスカーは2014年に経営破綻し中国の万向集団に買収された)で、テスラのライバルとなる高性能EVメーカーとして知られている。

 カルマが発表したモデルは2台。カルマ・レベロGTSとSC2コンセプトだ。

 レベロGTSは、既存のカルマGTのハイパフォーマンス仕様。2020年に生産開始予定で、パワートレーンはBEV(バッテリーEV)とEREV(エクステンデッド・レンジEV、レンジエクステンダー)の2種類を設定。レンジエクステンダーモデルはパワフルなツインモーターシステムで、バッテリーでの航続距離は80マイル(約128km)、レンジエクステンダーを使用すると360マイル(約576km)走れる。0→60mph(約96km/h)加速が3.9秒、最高時速130マイル(約208km/h)というスポーツサルーンだ。発電用エンジンはBMW製直3ユニットである。