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遅刻をしたり締め切りを破っても、どこか他人事のような部下に腹を立てる上司たち。しかし、頭ごなしに叱るだけでは、同じことが繰り返されるばかりだ。実はこうした問題が起きるのは、本人のやる気や能力のせいではない。叱責するよりずっと効果的な、部下の指導方法とは?※本稿は、公認心理師の中島美鈴『なぜあの人は時間を守れないのか』(PHP研究所)の一部を抜粋・編集したものです。
口酸っぱく注意をしても
部下の遅刻癖が治らない理由
あなたの職場にも、こんな部下はいませんか。
・会議にいつも数分遅れてくるのに、特に焦る様子もない。
・謝るでもなく、開き直るでもなく、なんとなく淡々としている
・注意しても「すみません」と一応は言うものの、次の週もまた同じように遅れてくる。
上司としてはイライラします。「常識がない」「社会人としての自覚が足りない」と思うかもしれません。しかし、こうした行動の裏には、しばしば本人も気づいていない悪循環が隠れています。遅刻の裏には、いくつもの考え方のクセがあるのです。
たとえば、会議に遅れてしまう人を「だらしない」と一言で片付けるのは簡単です。しかし、実際にはその行動には複数の心理的背景が絡み合っています。
・優先順位の混乱
会議の重要度を正確に判断できず、他のタスクに没頭してしまうケースがあります。「今の仕事を中途半端にしたくない」という完璧主義が背景にあることもあります。
・想像力の不足
「自分が5分遅れると、他の出席者の時間も5分ずつ失われる」という他者視点を持てていないケースです。これでは遅刻の影響を具体的にイメージできず、遅刻のデメリットを軽く見積もってしまいます。







