タンカーを運航する複数の企業は、米イランの対立が激化する中でも石油タンカーが直ちに標的になることはないと予想している。世界の石油輸送の鍵を握る中東地域では、今のところタンカー運賃や保険料に大きな動きは見られない。  数十隻のタンカーを運航する欧州企業の幹部は、「中東は火薬だるのようなものだが、少なくとも現時点でタンカーが攻撃を受けることは想定していない」と指摘。イランからも「船が攻撃を受けることはないと口頭で保証されたので、後は祈るしかない」と続けた。