映画「創客兄弟」の1シーン「1m売り場」と呼ばれる電気街のしがない店を経営する主人公の許 Photo:福田区影視教育中心

 プロトタイプを見た林はさらなる本格的な投資と、「このロボットを、子供の友達になるものにしろ」という課題を与え、資金や開発ラボを提供する。これにより、許の会社はフルタイムのスタートアップとなった。さらに林は、スタンフォード大学帰りの中国人AIエンジニア、クリスティーナを加入させる。

 米国帰り・博士号持ちのクリスティーナと、電気街で育った許・余・江の3人は文化衝突を起こしながら様々な課題を解決させ、ロボットを成長させる。

映画「創客兄弟」の1シーン投資家の支援を受け、ラボを構えてロボの開発は加速する Photo:福田区影視教育中心

 ところが、プロジェクトが進む中で、アメリカの会社から林の元に「御社の進めているロボットは我々の特許を侵害している。すぐに中止しろ」と訴状が届く。訴訟におびえてプロジェクトを中止しようとする林に対して、許たち4名は訴えてきた特許よりも自分たちのロボットは多くの性能を実現していること、その技術は自分たちで開発したことを立証し、法廷に臨む。

「僕たち華強北電気街の人間たちが、自らの革新性を証明する機会はこれまでになかったが、今日は自分の言葉を語らせてもらう。かつて“山寨(コピー品)”の大本営と呼ばれていた華強北は、今は最新技術に目の前で触れることができるイノベーションの中心地になっている。山寨をしている中国はもうない。僕たちは自らの名を、華強北の名を、中国の名を守るためにここに立っている」

 そんな許の訴えに、法廷は認めて、アメリカ企業の要求を破棄する。

映画「創客兄弟」の1シーン「中国の特許規定と、民事訴訟法などに則り、請求を棄却する」と告げる法廷シーン Photo:福田区影視教育中心


 許たちのコミュニケーションロボットは自閉症の子供とのコミュニケーションを助ける製品としてオファーを受け、時価総額の上昇と共にさらなる投資を獲得し、スタートアップとしてもう一段高いレベルに成長して走り出す。