米下院のナンシー・ペロシ議長(民主、カリフォルニア州)は9日、上院がドナルド・トランプ大統領の弾劾裁判を「どのような条件で行うか」明らかにするまでは、弾劾条項を送付しないと述べた。一方で膠着(こうちゃく)状態が近く解消されることを示唆した。弾劾条項の上院送付は共和党議員だけでなく民主党議員の一部も求めているが、ペロシ氏はこれまでの立場に変わりはないと述べた。上院から追加情報の提供がなければ、弾劾条項の送付や、検察官役を務める「弾劾マネジャー」の指名には応じられないとした。ただペロシ氏は、無期限に送付を保留するつもりはないと述べた。同氏は記者団に対し、「最初から述べている通り、(弾劾)マネジャーをどのような舞台に送り込むことになるか確認する必要がある。これは無理なお願いだろうか」とし、「用意ができたら送付する。おそらくもうすぐだろう」と語った。
米弾劾条項の上院送付、下院議長は保留 数日内に実現との声も
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