(1)が年収1000万円とすると、(2)は600万円、(3)は450万円、(4)は350万円、(5)は300万円、(6)は270万円になる。自分の通勤時間と家賃・年収を照らし合わせてみよう。それらが相関していることに、多くの人が気づくはずだ。

通勤時間をマンション価格に変換
「身の丈」に合った住まい選びを

 前述の通勤1分単価を家賃で表すなら、マンション価格としても表現することができる。マンションの平均利回りは4%なので、4%で割ると価格変換できる。都心が1億円なら、郊外では3000万円までとなり、東京都は通勤時間でピンキリになることになる。また、年収に対する家賃の負担割合は約2割なので、年収600万円の人なら1月で10万円ということになる。

 いずれにしても、年収・家賃・マンション価格は密接に関係している。通勤1分単価は、皆の金銭感覚の表れなのである。自分の労働時間価値を年収から算出し、家賃負担額を決め、購入するならいくらが適当かを決めるといいだろう。

 ここで大事なことは、自分の「身の丈」が5年後、10年後と大きくなっていくのを想定することだ。そう考えられるならば、住まい選びは賃貸なら現状の身の丈を踏まえて、購入するなら5年後くらいを見通して決断することが妥当と考えよう。
 
 今回紹介した「1分の価値」も目安にして、自宅探しをしてほしい。

(スタイルアクト(株)代表取締役/不動産コンサルタント 沖 有人)