――筆者のマイケル・ポンペオ氏は米国務長官、マーク・エスパー氏は米国防長官  米国の歴代大統領はずっと以前から、同盟諸国に対し自国の防衛費負担を増やすよう要請してきた。その成果は芳しくないことも多かった。しかし米国と韓国は現在、極めて大きく複雑な戦略的課題に直面しており、両国とも現状維持の状態を続けることはできなくなっている。新たな防衛費分担金特別協定(SMA)をめぐる両国の協議は、こうした文脈に沿って進められている。  米韓同盟は、北東アジアの平和と繁栄の要だ。民主主義、法の支配、開かれた経済といった同盟関係に基づく価値観の共有は、1953年当時と同様に、現在も極めて重要だ。