――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***   1年でなんという違いだろう。2019年初めの中国経済は、国内の信用収縮や貿易摩擦に打ちのめされ、15年終盤以来の不安定な状況に見えた。それから1年。中国は貿易戦争で米国と引き分け、輸出業者の利益が回復しつつある。労働市場も安定化してきた。  19年が何らかの証明になったとすれば、同盟国と協調のない米国の圧力だけでは、中国経済を完全に脱線させるのは不可能ということだ。中国の輸出部門は、15日に実現した米中の貿易休戦前から既に回復していた。世界の電子機器業界が上向いたことが背景だ。