米アマゾン・ドット・コムは、人間の手のひらをクレジットカード代わりにしようとしている。事情に詳しい関係者によると、同社は実店舗での導入を想定した決済システムを開発中で、来店者の手のひらとクレジットカード情報を連携して、カードや携帯電話を取り出さずに決済が可能になる。アマゾンは、コーヒーショップやファストフードなど決済の反復作業を多く行う小売店にこのシステムを売り込もうとしているという。同社はコメントを控えた。このシステムが成功すれば、アップルペイなどのモバイルウォレットを跳び越すサービスが誕生する可能性があり、アマゾンは既に巨大な顧客データへのアクセスをさらに拡大することができる。今回のアマゾンのプロジェクトには、IT・金融業界が注目している。アマゾンはレジなしコンビニ「アマゾンゴー」やデジタルウォレット「アマゾンペイ」を展開。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は以前、ジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)が一部幹部に対し、金融サービスと決済の重要性を説いたと報じている。