中国政府は23日、新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け武漢市で交通公共機関を停止したのに続き、さらに2都市で事実上の封鎖措置に踏み切った。ギャンブルの中心地マカオの当局もカジノの閉鎖を検討しており、急速に広がるウイルス感染の阻止へ前例のない実験的措置が展開されている。新型肺炎の感染者は600人以上となり、これまでに17人が死亡している。人口750万人の黄岡市の当局は23日、都市部からの長距離列車やバスの運行を停止し、封鎖ゾーンの公共交通を全面運休にすると発表した。現地時間24日午前0時から実施する。人口100万人強の鄂州でも、同様の措置を講じる。黄岡市は武漢から東へ約35マイル(約56キロメートル)に位置する。新型ウイルスが最初に発生した武漢市は人口1100万人の交通の要衝で、同市からの列車や航空便は既に運行が停止され、公共交通も閉鎖されている。