退職金運用の4原則・決定版
【原則1】使いすぎない

 当たり前だが、退職金は「使いすぎない」ことが大事だ。

 そもそも、退職金を一時払いでもらうか、一部を年金払いでもらうかについての選択が重要な場合もある。年金払いで受け取る場合の利回りが魅力的に見える場合もあるが、税金や社会保険料を差し引いた「手取り」で見た場合に、必ずしも年金払いが得ではない場合もあるので、個別のケースで計算してみることをお勧めする。

 考え方は、ダイヤモンド・オンラインにも連載を書かれているファイナンシャルプランナーの深田晶恵さんの著書『サラリーマンのための「手取り」がふえるワザ65』(ダイヤモンド社)に詳しい。退職が近い方は、一読されるといいだろう。

 さて、退職金はまとまったお金だし、まとまったお金が入ると気が大きくなって、海外旅行や家のリフォーム、自動車などの耐久財の購入など大きな支出につながりがちだ。また、大きな支出に伴って派生的に発生する支出で、ついお金を使いすぎる傾向にも気を付けたい。家を購入して引っ越す際に、家具や食器などの価格が家の費用に対して小さく見えて、つい豪華な物を購入したりするような種類の「使いすぎ」が増える。「長年働いた自分へのご褒美」も大事かもしれないが、海外旅行などで大らかすぎる支出をしないように注意しよう。

 人生の先は長い。お金はなるべく運用して、増やしてから使う、というくらいの心構えを持つといい。

 将来、資産の取り崩しに入った場合はなおのこと、計画的な支出の管理が重要だ。