SNS疲れで開業する女子も登場
利点は仕入れを抑えられること

 さらに女性の中には、自らスナックを開業する人まで出てきている。

「副業や1日ママなどで、スナックで働きたがる若い子が増えています。SNSでのコミュニケーションに疲れた女性たちの中には、“リアルの世界で、自分が好きな人だけを集めて、自分の部屋みたいなお店で働きたい”と強く思っている人がたくさんいるようです。近年のトレンドでいうと、従来のスナックの業態に加えて“眼鏡をかけた人限定の店”“中島みゆきしか歌わない店”“麻婆豆腐好きが集まる店”などのコンセプトを設けているところが多いです」

 他にも、最近は「ママが説教をしてくれる」「結婚相手をマッチングしてくれる」などの一風変わったスナックもあるという。

 では、実際にスナックを開業したとして、どのようなビジネスモデルになっているのか見ていこう。なお、ここでのモデルは東京郊外のテナントビルで10坪、家賃が15万円とする。

「一概にはいえませんが、たとえばママさん1人でお店をやっている場合、セット料金3000円の設定で1日に10人のお客が入ったとします。中にはボトルを入れていて、その日の会計が3000円以下というお客もいると思うので、1日の平均売り上げは2万~3万円としましょう。そうすると1カ月(20日間営業)の売り上げは、40万~60万円といったところでしょうか。そこから家賃15万円、お酒や乾き物などの仕入代、おしぼりやカラオケリース費などを合わせ10万~15万円とすると、手元に残るのは15万~30万円という計算になります」

 スナック経営の利点の1つは、仕入代を安く済ませられることだ。

「スナックの場合、極端に言ってしまえば『焼酎』や『ブランデー』さえ置いていれば十分。実際にそれしか扱っていないというお店は多いですし、お客さんもそれを分かった上で来ていますからね。あらかじめいろいろなお酒を用意しておかなければならないバーとは違い、スナックは仕入れを安く済ませることができるんです。また多くの料理を作る必要もなく、スナック菓子や乾き物などのおつまみだけで成立する商売でもあります」

 ママ1人で店を切り盛りしている場合は人件費がかからない。さらに店によってはカラオケ1曲100円、乾き物300円と、プラスアルファの収益も望める。そう考えると、確かに商売として成り立たせることも可能だ。