中国湖北省武漢市で新型コロナウイルスへの警戒感が高まる中、数百人の米国人が感染拡大の「震源地」からカリフォルニアに向けて28日に飛び立つ準備を進めていた。一方でその数を上回る米国人が現地にとどまる。たった1便の米国行きチャーター便に席を確保できなかった人たちや、現在自分がいる場所で緊急事態を乗り切ることを決意した人たちだ。米国務省が退避用に手配したチャーター便は、武漢に滞在する米国民約1000人のうち一部を救出するものにすぎない。新型コロナウイルスの流行を受けた街の封鎖で、中国で8番目に人口の多い武漢での感染の危険や長期隔離に注目が集まっている。人口1100万人の同市の道路や外食店、多くの小売店が現在、閉鎖されている。