MR認定センターのまとめによると、MRの数は2013年度の6万5752人をピークに、6年連続で減少し、2018年度末には5万9900人となった。特に2018年度の減少は過去最高で、1年で全体の約4.1%にあたる2533人が減少した。

減り続けるMR

 MRの新卒採用の抑制も続いており、2019年の春には、製薬会社の6割がMRに新卒の採用を見合わせている。

 MRの数をここまで顕著に減らした裏には、実は「MR君」というWebサービスの存在がある。

「MR君」は、日本最大級の医療情報専門サイト「m3.com」等を運営するエムスリーによって提供されているもので、従来はMRから医薬品を購入していた医師の動きを、Web上に代替したサービスである。

 製薬会社ではこれまで、自社の医薬品についての情報をMRを通じて医師に届け、MRは担当する医師の専門性や性格、その病院の個別条件などを理解しながら、最適な医薬品情報を医師に提供してきた。その際、一部では過剰とも言える接待攻勢をかけ薬の受注を行っていた。

 しかし、医薬品はいわずもがな公的資金が充当されていることから、そのコストを押し上げるこのような過剰な営業活動は問題視されるようになり、業界ではルールを作っての自主規制が進んだ。こうしてMRの活動範囲は狭められていく。そんな背景もあり広がったのが、MR君のWebサービスである。