武漢
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――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

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 新型コロナウイルスの感染がどこまで拡大し、最終的にどんな影響が生じるか、投資家やアナリストは競って予測を試みている。だが残念ながら、その多くは医療専門家が眉をひそめるような臆測だ。一部の米金融機関は投資家を安心させるような見解を示しているが、とんでもない見当違いかもしれない。ウイルス感染が引き起こす経済的な混乱を巡る予測もまたしかりだ。

 ジョンズ・ホプキンズ大学システム科学工学センター(CSSE)のデータによると、10日午後の時点で、世界で確認された感染者数は4万0787人。そのうち4万0196人は中国本土の感染者で、それ以外が591人となっている。その1週間前の2万0198人から102%増加したが、アナリストは新規感染者数の伸びが鈍化したと前向きなコメントを発している。7日時点では前週比252%増、3日には同352%増を記録していた。

 アナリストはこうした新規感染者数の伸び鈍化について、米国株が先週大きく値上がりした理由の一つだと説明している。それはアナリストリポートでも大きなテーマとして取り上げられた。ブリーン・キャピタルのエコノミストは7日のリポートで、感染の拡大ペースが抑えられているとし、「感染の拡大はさらに減速していくようだ」とコメントした。