米国防総省のクラウドコンピューティング事業「JEDI」でマイクロソフトが受注した契約について、連邦請求裁判所は13日、契約を停止させる仮差し止め命令を出した。失注したアマゾン・ドット・コムはマイクロソフトの契約を覆そうとしており、ひとまず主張が受け入れられた。裁判資料によれば、パトリシア・キャンベルスミス判事が出した仮差し止め命令は、「裁判所が改めて指示を出すまで」国防総省による契約遂行を停止させるというもの。アマゾンのクラウド部門であるアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)は受注に有利な立場にあるとみられていたが、同社の入札には利益相反の疑いが生じていた。利益相反については国防総省の監察官が現在も調査中。JEDIの契約額は10年間で最大100億ドル(約1兆1000億円)に上るとみられている。