11月の米大統領選挙に向けて民主党の候補指名を争う議員らが、同じく候補指名を争うマイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長に対して批判を強めている。ライバルたちが主に批判する点は、ブルームバーグ氏が過去に行ってきた人種問題や経済に関する政策の中に他の民主党候補とは一線を課すものがあることと、出馬の遅かった同氏が巨額の選挙費用を投じていること。同氏が共和党の現職ドナルド・トランプ大統領の対抗馬として民主党を団結させることはできないと主張している。広告調査会社カンタ-・メディア/CMAGによると、ブルームバーグ陣営は広告費だけですでに3億7000万ドル(約406億円)余りを投じている。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とNBCニュースが1月に実施した世論調査では、同氏の支持率は9%と12月の調査から倍増し、民主党候補の中で4位に躍り出た。