【ワシントン】ケネス・グリュック氏は数年前、米ノースカロライナ州ダーラムまで足を伸ばした。グーグルが消費者の個人的生活を一般に考えられている以上に立ち入ってのぞき見ていることを証明したかったのだ。  グリュック氏はグーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載した新しいスマートフォンを購入し、機内モードにしてWi-Fiを切り、愛車のピックアップトラックの小物入れに置いた。  週末の移動中、このスマホは同氏のたどった行程や目的地だけでなく、大量の貴重なデータを追跡していた。例えば、気圧だ。それで同氏がショッピングモールの何階に行ったかなどが分かる。