米大統領選に向けた民主党候補指名争い第3戦となった22日のネバダ州党員集会。バーニー・サンダース上院議員が圧勝し、指名争いの最有力候補に躍り出た。今後の行方を左右するとされる州予備選を控え、幅広い有権者を1つにまとめることができるとするサンダース氏の主張が裏付けられた格好だ。サンダース氏がネバダ州で勝利し、29日のサウスカロライナ州予備選と3月3日の予備選最大の山場「スーパーチューズデー」を前に勢いを増していることが鮮明となった。このため、中道寄りの候補のほうが本選でトランプ氏に勝てる可能性が高いと考える一部の民主党エスタブリッシュメント(既成勢力)の間では不安が高まっている。スーパーチューズデーでは全代議員のうち3分の1以上が決まるため、民主社会主義者を名乗るサンダース氏が3月3日を首尾よく乗り切れば、他の候補がサンダース氏を追い抜くのは難しくなるかもしれない。