――筆者のグレッグ・イップはWSJ経済担当チーフコメンテーター ***  感染症に対する体の免疫反応は感染症そのものより痛いことが多い。  テロ攻撃や金融危機と同じく、伝染病は広範な不確実性を生み、時にはパニックを引き起こす。政府当局や個人はそうした衝撃を極端に避ける反応を示すことが多く、世界経済への影響は増幅する。  24日には株価が急落した。コロナウイルスが他国に広がるなか、中国でみられるような激しい反応もあり得るとの懸念を反映している。  健康への影響だけに基づけば、コロナウイルスは世界経済にとってそれほど大きな問題ではないはずだ。