SNS上でのアクションの強要は
ハラスメントの一種かも…?

 若者が去ったFacebookだが、なかには上司のアカウントを自主的に探す部下もいるという。

「メッセンジャーで仕事の相談ができたり、異動した上司との交流のきっかけが持てたりという理由から、Facebookで上司とつながりたがる部下もいるようです。しかし、こうした若い世代は少数派で、ほとんどはSNSで上司と関わることに抵抗があると思います。フォロー申請を送っていいかは、事前に確認しましょう」

 部下が上司にSNSを見られたくない理由としては「ネガティブな投稿がしづらいから」「プライベートが筒抜けになり、監視されているように感じるから」などが挙げられる。

「自分の投稿が制限されてしまう以外に、部下がうっとうしいと感じるのが、上司からの『俺の今朝の投稿、見た?』や『いいねしてくれた?』など、アクションの要求です。上司の承認欲求を満たすために自分が使われている気がして、面倒くさいと感じる部下が多いようです」

 こうした要求は、「ソーシャルメディア・ハラスメント」という、SNSにおけるハラスメントとも捉えられかねない。また、相手の投稿のコメント欄に、プライベートに踏み込みすぎた内容を書き込む行為も禁物だ。

「たとえば、相手がわが子の写真を投稿したとき、『○○ちゃん(相手の子どもの実名)、大きくなったね』とコメントをしたとします。一見当たり障りのない内容に思えますが、投稿した相手がわが子の名前をネット上に公開しないと決めていた場合、他人に勝手に名前を公表され、嫌な気持ちになるでしょう」

 FacebookはほかのSNSより私生活と密接であるとはいっても、誰もが何でもかんでもオープンに投稿しているわけではない。部下に限ったことではないが、他人の投稿のコメント欄に残す言葉は慎重に選ぶのがマナーだ。

「このように、世代によってネット上での距離感が違うことを理解していなかったり、承認欲求が強すぎたりすると、『Facebookおじさん』と揶揄(やゆ)されかねません。Facebook上でのアクションだけでなく、投稿の内容次第でも『Facebookおじさん』と呼ばれてしまうこともあります。ただ、Facebookを利用している若者は減ってきていて、同世代との交流が大半だと思いますから、若者の意見を過剰に気にする必要はないと思いますけどね」