ダイヤモンド・プリンセス号が2週間の航海を終えて2月3日に横浜へ戻ると、ヘリコプター3機が頭上を旋回し、日本の保健当局者が乗り込んできた。イタリア人のジェナーロ・アルマ船長(44)は、新型コロナウイルスに感染した乗客が出た結果、もはや船が自分の完全な指揮下にはなくなったことを悟った。「皆のために、日本当局者の規則とプロトコルに従わなければならないと、われわれはすぐさま理解した」とアルマ船長は語った。多くの国からやってきた乗客2600人余りは程なく、2週間ほど船室にとどまるよう伝えられた。最終的に、新型コロナウイルスに感染していると診断された乗客は500人を超えた。これまでに4人が死亡したほか、各国に戻ってから陽性反応を示した乗客も、米国人36人を含め多数に上っている。
ダイヤモンド・プリンセス、乗員が語る緊張の現場
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