SUBARU「電動化」計画発表、トヨタと共同でくり出す新型EVの全貌SUBARUが1月の技術ミーティングで公開したEVのSUV(デザインスタディ) スバルはトヨタとEVを共同開発する方針だ Photo:SUBARU

20年以内に新開発の1.8リットル
リーンターボエンジン搭載車を投入

 1月20日、SUBARU(スバル)が、技術ミーティングを開催した。電動化に向けて舵を切る。「30年までに、全世界の新車販売台数の40%以上を、EV(電気自動車)やハイブリッド車」とし、30年代の前半には「生産・販売するすべてのスバル車に電動技術を搭載する」と、この技術ミーティングで明らかにした。

 まず、20年内に新世代の水平対向エンジンとして、新開発の1.8リットルリーンターボエンジン搭載車を投入することが発表された。このユニットの特徴は、最適な燃焼を追求し、全摺動(しゅうどう)部のフリクション低減を追求している点にある。

 このエンジンは、熱効率の向上に向けて、4つの取り組みを実践している。サイクル損失の低減、ポンプ損失の低減、冷却損失の低減、そしてフリクションの低減が重視される。「豊かなトルクと環境性能を両立する新世代水平対向エンジン」(メーカー)というから、期待が高まる。初搭載はレヴォーグだろう。

 新世代の水平対向エンジンに続いて登場するのが、EVだ。スバルらしいEVを、20年代前半をメドに、市場に早期投入する計画が発表された。この新型EVは、高いレスポンスを備えたモーター制御によってトラクション性能を引き上げる。そして駆動力配分の自由度を生かして、あらゆる走行環境での操縦安定性を徹底的に追求する。技術ミーティングで新型EVのデザインスタディモデルとして、SUVが公開された。