米国とタリバーン勢力が
和平協定に署名
2月29日、カタールの首都ドーハで米国とアフガニスタンの武装勢力タリバーンが和平協定に署名した。
米国は現在のアフガニスタン駐留兵力1万3000人を、135日以内に8600人に減らし、「アフガニスタンをテロリストの拠点にさせない」などの条件を満たせば14カ月以内に全面撤兵する、との内容だ。
米軍が2001年10月にアフガニスタンを攻撃、タリバーン政権を倒して以来、18年4カ月、タリバーンは抗戦を続けて勢力を回復し、米軍を撤退させるに至ったのだ。
米国はこれまでタリバーンを土着のテロ集団とみなし、「テロは絶対悪」と唱えてアフガニスタンに侵攻し「テロとの戦い」を続けてきた。
だが今回、米国はタリバーンをアフガニスタン政権並みに扱い、それと和平協定を結んで撤退するのだから、「タリバーンの勝利、米国の敗北」と見るしかない。