ウインタータイヤを
装着しない理由とは?

 最近は、オールシーズンタイヤのスノー性能を高めた3ピークマウンテン・スノーフレークマーク(3PMSF)付きタイヤ(オールウェザーとも呼ぶ)をウインター用として推奨するケースが米国で増えてきた。

 2018年に北米ミシュランが米国のスノーベルトと呼ばれる中西部や北部(デトロイト、シカゴ、クリーブランド、シンシナティなどのエリア)の豪雪地帯のユーザー1000人に行った調査結果が興味深い。調査によると「5人中3人が雪中ドライブでスリップを経験」しているが、「ウインタータイヤを装着するユーザーは5人に2人」と半数以下だ。

ウインタータイヤイラストイラスト:安田雅章

 ウインタータイヤを装着しない理由として67%が「オールシーズンタイヤを装着しているので必要ない」と回答。また53%は「4WD車に乗っていれば、スノータイヤは必要ない」と考えている。

 米国ユーザーは、なぜ冬場でもオールシーズンタイヤで大丈夫と思うのか。ひとつには、高速道路の融雪システムが非常に進んでいる点が挙げられる。雪の多い地区では融雪車が大活躍し、融雪剤の散布なども頻繁に行われる。このため、高速道路が積雪で通行止めになる、という事態は滅多に起こらない。

 除雪・融雪が行き届いた米国の道路環境でもウインタータイヤに履き替えるというユーザーは「自宅付近が雪深く、高速道路までのアクセスに不安がある」、「近所が坂道になっている」などの事情で、「オールシーズンタイヤでは不安がある」からだ。