主要格付け会社が社債や政府債の格付けを相次いで引き下げている。新型コロナウイルスの感染拡大で景気が減速する中、発行体の返済能力を再評価する動きが広がっているためだ。S&Pグローバルやムーディーズなどの格付け会社は現在、一部債券に対して「トリプルA」格付けの撤回や投資適格級からジャンク級への引き下げを行うなど、大幅な格付けの見直しを進めている。米連邦準備制度理事会(FRB)は23日、債券買い入れの対象に投資適格級の社債も含める緩和策拡大を発表したが、さらなる格下げを阻止できるかは不明だ。格下げの標的となっているのが、ショッピングモールやホテル、航空会社、リスクの高い法人の借り手、地方政府に絡むものだ。
米社債や地方債、格下げ相次ぐ 新型コロナで
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