自動車業界、特に米3大自動車メーカーのビッグスリーは何年も前からこつこつと景気低迷に備えてきた。だが総じて自分たちの管理の及ばない事態に直面している。工場の一時閉鎖だ。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受け、欧米の大半の自動車組み立てラインがここ1週間に停止された。米国では労働組合に押された格好だ。工場はソーシャルディスタンス(人と人との距離の確保)がほぼ不可能な環境にあり、ウイルスに感染する可能性を従業員が懸念したためだ。しかし、販売代理店への客足が減少している現状を踏まえれば、メーカーが生産停止を余儀なくされるのは時間の問題だったかもしれない。米国の一部の州やイタリア、フランス、スペインに加え、英国も24日に自動車ショールームを一時閉鎖せざるを得なくなった。
米自動車大手、今度は救済なしに生き残れるか
GMやフォードは数カ月は持ちこたえ得るが、永続的なダメージも
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