新型コロナウイルスが世界的な懸念となり始めた2月、米政府の一般調達局(GSA)が、いま非常に需要が高まっているマスク80箱分を入札で売却していたことが分かった。その数週間後に予定されていた入札は、国内での感染拡大に備えるため中止した。売却されたマスクの量は約1万3000枚と、米国内で必要とされる数のほんのわずかにすぎない。ただこうした売却は、米当局が新型ウイルスの脅威に備える上で他国に後れを取っていたことを示す一例といえる。GSAは2月1日、米複合企業スリーエム(3M)製のN95マスク2ロットの入札を行い、売却した。各ロットは40箱で、1箱にマスク160枚が入っていた。各ロットは1万1530ドル(約125万円)、1万1136ドルでそれぞれ落札された。
米政府機関、N95マスクを2月に競売 その後は中止
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