新型コロナウイルスの感染拡大でレイオフが広がっているが、人工知能(AI)技術を持つ人材はそうした状況を免れている。新型コロナ流行の最前線にいる医療提供者や学校・企業の関係者が高度なデータ分析などを可能とするスマートアプリケーションを求めており、雇用機会が増える可能性がある。米調査会社インターナショナル・データ・コーポレーション(IDC)の試算によると、全世界で今年のAI求人件数は最大16%増加する可能性がある。新型コロナウイルスの感染拡大に対応する企業からの需要が増えるとみている。流行前は13.3%増を予想していた。最悪のシナリオでは11%増にとどまると予想。幅があることについてIDCのグローバルAIリサーチ責任者のリトゥ・ジョティ氏は、今年後半にかけての影響の全容に不透明感が残るためだと述べた。