【フランクフルト】新型コロナウイルスはドイツでも猛威を振るっているが、ドイツ国内の大半の工場は操業を続けている。感染が拡大する中で経済活動の支援を模索する他国にとって、参考になりそうな青写真が浮かび上がる。  欧州では多くの地域で不要不急の事業が休止に追い込まれ、工場の操業を続けようとする米国メーカーと労働者の間に摩擦が生じている。大きな打撃を受けているイタリアなどの国は、危機の最悪期が過ぎてから生産活動を再開する方法を検討しているが、ドイツはその道筋を示せる可能性がある。  ドイツの工場は速やかに労働者を対策に巻き込み、厳格な清浄化や組織ルールを導入した。