「集中したいのにノイズに苦しめられる人」は何をすれば集中できるのか。
次々と新たなビジネスを仕掛ける稀代の起業家、佐藤航陽氏。「これからどう生きるか?」を徹底的に考察した超・期待作『ゆるストイック』を上梓した。これからの生き方として重要なキーワードは、「ストイック」と「ゆるさ」。令和のヒーローたち(大谷翔平、井上尚弥、藤井聡太…)は、なぜストイックに自分に向き合い続けるのか。『ゆるストイック』では、「どのように日常を過ごしていくべきか」を言語化し、誰でもできるプロセスとしてみなさんに共有する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

「集中したいのにノイズに苦しめられる人」は何をすれば集中できるのか?Photo: Adobe Stock

集中したいのにノイズに苦しめられる人

「集中したいのに、なぜか集中できない」。

 スマホの通知、SNS、仕事の雑務、次々と入ってくる情報。
 現代では、意識しなくてもノイズが入り続けます。

 しかし『ゆるストイック』という本では、集中力を高める方法を「精神論」ではなく、仕組みとして説明しています
 そのポイントは、「小さな目標」を設定することです。

人は、少しがんばれば達成できそうな目標があると、それに向かって挑戦したくなります。達成が見えやすい小さな目標を設定し、さらに少しずつ難易度を上げることで、モチベーションが続きやすくなります。
たとえば、ダイエットやトレーニングでは、
「まず2キロ減らす」
「毎日10分運動する」

といった小さな目標を立てると、続けやすくなります。

――『ゆるストイック』より

 人間の脳は、「達成できそうな挑戦」に反応します。
 逆に、目標が大きすぎると、行動が止まってしまう
 集中できない人の多くは、目標が大きすぎるのです。

集中は「ゲーム設計」で作れる

 本書は、集中の仕組みをゲームに例えています。

徐々に目標を高くしていくと、達成感を味わいながら意欲的に取り組むことができます
難易度が徐々に増すタスクは、ゲームでステージが進むごとに少しずつ難しくなるのと同じで、挑戦を楽しいものにしてくれます。

――『ゆるストイック』より

 ゲームは、いきなり最終ステージから始まりません。
 最初は簡単な課題からスタートし、徐々に難しくなっていく。
 この設計があるから、人は夢中になります

 仕事や勉強も同じです。
 小さなタスクから始める
 クリアしたら次に進む
 そうすると、集中は自然と続きます。

成長を「見える化」する

 さらに『ゆるストイック』は、もう一つ重要な仕組みを紹介しています。

達成感を得るためには、自分の進歩を実感できる仕組みを取り入れることが大切です。
飲食店のスタンプカードやゲームのログインボーナスのように、小さな体験を積み重ねることで自信がつき、行動を続けることが楽しくなります。
この「小さな成功体験」の積み重ねが、目標への自信とモチベーションを高めるのです。
毎日やったことを記録していくカレンダーや、進歩を可視化できるアプリなどを使うと、自分がどれだけ成長しているかが一目でわかります。

――『ゆるストイック』より

 ここでのポイントは、「可視化」です。
 人は、自分の進歩が見えると続けられる。
 逆に、成長が見えないと、やる気は消えていきます。

 だから、記録する。
 見える化する
 小さな達成を積み上げる。

集中力は才能ではない

ゆるストイック』が伝えているのは、集中力は才能ではないということです。
 集中とは、「小さな成功体験を積み上げる仕組み」から生まれます。
 大きな目標を掲げるより、小さな達成を設計する。

 ノイズに苦しんでいる人ほど、目標を小さくし、進歩を見える化する
 それが、集中を取り戻す最も確実な方法なのです。

佐藤航陽(さとう・かつあき)
株式会社スペースデータ 代表取締役社長
1986年、福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年にIT企業を設立し、代表取締役に就任。ビッグデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8ヵ国に展開する。2015年に20代で東証マザーズに上場。その後、2017年に宇宙開発を目的に株式会社スペースデータを創業。コロナ禍前にSNSから姿を消し、仮想現実と宇宙開発の専門家になる。今は、宇宙ステーションやロボット開発に携わり、JAXAや国連と協働している。米経済誌「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人(Forbes 30 Under 30 Asia)に選出される。最新刊『ゆるストイック』(ダイヤモンド社)は9.5万部を突破した。
また、新しくYouTubeチャンネル「佐藤航陽の宇宙会議」https://youtube.com/@ka2aki86をスタートさせた。