中国では先週末、日本の彼岸に当たる「清明節」の連休を迎えた。新型コロナウイルスの流行を受けた2カ月にわたる封鎖措置を経て、旅行客が戻ってきた。中国旅行サービス最大手、携程旅行網(トリップ・ドット・コム)によると、週末3日間の連休期間中の旅行予約は前週末比50%、ホテル予約は60%それぞれ急増した。アリババグループ傘下の旅行サービス会社フリッギーによると、鉄道予約は倍増、ホテル予約は30%の伸びとなった。4日の鉄道利用状況は1月の春節(旧正月)以来の混雑ぶりとなったほか、中国東部の観光地、黄山では5日午前、観光客が殺到したことで入場規制が敷かれた。トリップ・ドット・コムの広報担当者によると、4月のツアー予約は前月比で3倍となっている。