ドナルド・トランプ米大統領は新型コロナウイルスに関する3日の定例会見で、マスク着用を巡り国民に何週間も逆のアドバイスを続けてきた米疾病対策センター(CDC)が指針を変更したと述べた。「外出時の着用」を勧告したのだ。マスクを着用することで、ウイルスに感染していても自覚症状のない人々から新たな感染が広がるのを抑えることができる。ところがトランプ氏は「個人的には実行するつもりはない」とマスクを着けないことを宣言し、自らの発表を台無しにした。こうして機会が失われた。米国人はマスクを着用することを気まずく感じる必要はないと説くため、トランプ氏がマスクをつけてみせる手もあっただろう。そして、こう言明することもできたはずだ。お互いのためにそれを実行していこう。それに、誰もが切に願うように、早いうちに経済を回復させたければ、これは重要なことだ――。
トランプ氏のマスクしない宣言、その経済リスク
国民のマスク着用は経済活動の早期再開を後押しする可能性も
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