家庭に代わって子どもを預かる、学童クラブ関係者がクラスター化の恐怖におびえている。テレワークで「子どもがいると仕事にならない」と預ける親も増えているが、子どもたちが密集して遊び、食事をする場だけに、いつ感染者が出るか、現場の職員からは悲鳴が上がっている。(ジャーナリスト 丸山由花子)

クラスター化におびえる日々
「学童クラブ」の恐怖

学童クラブの子どもたちは「3密」を守れない
「3つの密」を1つも避けることができないのが、学童クラブの辛いところ。テレワーク中に「子どもがいると仕事にならない」と預けにくる親もいて、職員は戦々恐々としている(写真はイメージです) Photo:PIXTA

「本当に怖いです。いつ感染するかという恐怖におびえて毎日を過ごしています。『3つの密』(換気の悪い密閉空間、多数が集まる密集場所、間近で会話する密接場面)を避けてと言いますが、学童クラブでは避けることができないのです。私たちには学童クラブを閉めるかどうかも決められない。誰かが感染してからでないと国は考えないのでしょう」

 新型コロナの感染者が増え続ける中、子どもを預かる「学童クラブ」の職員は、こう打ち明ける。

「学校については、現在の知見では、子どもは地域において、感染を拡大する役割をほとんど担っていないというエビデンス、情報を得ている」

 4月1日の専門家会議による「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」の会見の中で、子どもは感染を拡大する役割をほとんど担っていないとして、学校再開は地域ごとの判断と発表されたが、具体的なエビデンスの提示はなかった。

 これまで子どもや幼児は感染しても重症化しないとされていたが、ベルギーでは12歳、イギリスでは13歳の子どもが感染によって死亡、そして日本でも0歳児が新型コロナに感染し重体、また6歳児未満の男子が感染してICU治療を受けているなど、気になるニュースが連日報道されているのだ。

 大人の「ナイトクラブ」が感染を拡大させているといわれるが、子どもの「学童クラブ」の危険性が報じられないのは不思議だ。

「学童クラブ」は、保護者の就労などにより昼間留守になる家庭の子どもたちを対象にした、放課後の生活の場を提供する場所。また、学童クラブには、虐待や困難を抱えた家庭に対し、他の関係機関と連携し対応していく役割もある。

 通常、平日は学校終了後の午後、土曜日は午前中から受け入れ可能だ。長期休みなどの場合は朝8時ごろから来所し、利用延長で19時~21時位までの利用時間となる。1施設の収容人数は地域によって異なるが、東京都の場合は約50~100人前後の施設が多い。

 2月27日に安倍首相から出された全国の小中高一斉休校の要請により、在宅ワークができない共働き家庭などは、子どもを学童クラブに預ける機会が一気に増えた。東京都では、ゴールデンウイーク明けまで休校が再延長になったため、学童クラブの職員からは悲鳴が上がっている。