最初に店のドアが閉じられた。そして今では経営が傾き、壁に押しつぶされそうになっている。小売企業は何十万人もの従業員を一時帰休にし、幹部報酬を削減した。テナント料の支払いも止めている。債務が膨らんでいる小売業者、とりわけ危機の発生前から苦戦していた企業では、こうした措置さえ十分ではないかもしれない。債務の返済期限が迫っている米百貨店チェーンのニーマン・マーカス・グループとJCペニーは、何とか時間を稼ごうと債権者に打診している。状況を知る関係者が明らかにした。ニーマン・マーカスとJCペニーからコメントは得られていない。調査会社コーウェンのアナリスト、オリバー・チェン氏は「こうした多くの企業で、多額の債務再編が必要になるだろう」と指摘。「どの企業も融資年限の再交渉に当たっている」と述べた。
コロナ禍で閉まる扉、小売業破綻は時間の問題
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