サウジアラビア、ロシア、そして米国は12日、原油の大幅な協調減産を先導していくことで合意した。新型コロナウイルスの感染拡大による需要減退や1カ月に及ぶロシアとサウジの対立を受け、原油価格は大幅に下落。サウジとメキシコの衝突もあり合意達成は危ぶまれていたが、ドナルド・トランプ米大統領が介入して意見がまとまった。合意に達した23カ国は記録的な量となる世界生産量の13%以上、日量970万バレルを協調減産する。このような合意に向け米国がここまで積極的に動いたのは初めて。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」は12日に電話会談を急きょ開催し、13日の取引が始まるまでに合意を結ぼうと試みた。話し合いがまとまらなければ原油価格は13日にさらに下落する見込みだった。