米労働省が16日発表した4月11日までの週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は524万5000件と、前週の661万5000件(修正値)から減少した。3月28日までの週は690万件、3月21日までの週は330万件で、新型コロナウイルス対策で事業所が閉鎖され、外出制限が敷かれる中、1カ月間の申請件数は合計2200万件を超えた。新型コロナ禍に見舞われる以前は、4週間の申請件数の最多記録は1982年秋の270万件だった。今回はそれを大幅に上回る記録的な水準で、米労働市場に広く影響が及んでいる様子が浮き彫りになった。4月4日までの週に失業給付を受給した人はほぼ1197万6000人と、前週の744万6000人から急増。2007~09年の景気後退時を上回り、過去最多となった。