新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を家族と共にグレノーキー島で乗り切ろうとしているローラ・スマイクラさん(33)には、やるべき雑用がたくさんある。庭の手入れをしたり、家の周りに新しい柵を作ったり。2匹のタヌキが経営する商店にも足を運んだ。ここではマスクを着ける必要はない。グレノーキーはライフシミュレーション・ビデオゲーム「あつまれ どうぶつの森」にだけ存在する島だ。「あつ森」の通称で知られる同ゲームは、任天堂が3月20日に発売した大人気シリーズ「どうぶつの森」の最新版。ちょうどパンデミックによって数十億人の人々が、仮想世界よりもはるかに味気ない生活を現実世界で強いられるようになったタイミングで売り出された。