ハイテク業界で最も勢いのあるセクターでさえ、パンデミック(感染症の世界的大流行)やそれに伴う景気後退には、抵抗力がないとみられる。重要な問題は、その痛みがいつやってくるのか、ということだ。クラウドベースのソフトウエアサービスを販売する企業はこれまで、IT環境の最新化を進める顧客の増加で、好調を保ってきた。今回のパンデミックで、企業の対応はさらに急を要するものとなった。一気に在宅勤務に移行した従業員向けに、リモートアクセスのためのツールとソフトウエアが必要となり、その提供にはクラウド経由が格段に簡単な方法であるためだ。企業が急速にリモートワークの環境整備を進める中で、マイクロソフトをはじめ、ズーム・ビデオ・コミュニケーションズやスラック・テクノロジーズといった企業は最近、クラウドベースのビジネスソフトウエアツールの利用が急増していると報告している。
クラウド企業もパンデミックには勝てず
販売サイクル長期化や料金見直しで、ハイテク業界の好調セクターにも打撃か
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