ワシントンの戦略家たちは、この10年の大半の期間を通じて「アジアへの旋回」を唱えてきた。しかし、これを実現するためには新型コロナウイルスが必要だったのかもしれない。米下院軍事委員会の有力メンバーであるマック・ソーンベリー議員(共和)は先週、中国の軍拡をけん制するための新たな対応策に60億ドル(約6460億円)の支出を求める法案を提出した。上院軍事委のトム・コットン議員も今週、米太平洋軍の増強を求める大型法案を提出する予定だ。