――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  「タンクトップ」や「ホリデー」といった単語はリラックスした夏のバーベキューを思い起こさせるかもしれないが、米石油業界に関しては嫌なことを連想させる。  先週、米原油先物相場がマイナス40ドル近くまで下落し、エネルギー投機筋は大きな痛手を被った。原因は原油保管場所の不足だ。業界筋は既に、マイナス価格が近づいていることに気づいていた。  米原油先物の受け渡し地点であるオクラホマ州クッシングでは、原油が「タンクトップ(タンクの上限)に接近」、つまり貯蔵能力の8000万バレルが使い果たされる時が近づいている。