昨年12月、フェイスブックの取締役たちはハワイのカウアイ島にあるマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)兼会長(35)の海辺の別荘に集結した。この異例の取締役会は、数年前から混乱が続いていた会社の方向性の見直しについて協議することが目的だった。この集まりについてよく知る複数の人物によると、さまざまな変更が行われたが、それは誰もが期待していたものではなかった。それから数カ月以内にフェイスブックは取締役2人の退任を発表し、ザッカーバーグ氏の長年の友人1人が取締役会に加わった。こうした措置を含め、ザッカーバーグ氏は過去2年、16年前に自ら創業した同社の意思決定プロセスを一元化する取り組みを着々と進めてきた。また、新型コロナウイルスへの対応にもすぐさま加わり、大々的なキャンペーンを打ち出す一方で、著名な公衆衛生当局者や政治家を自らインタビューしたことで注目を集めた。
ザッカーバーグCEO、フェイスブックの支配を強化
35歳の創業者兼会長は取締役を刷新して反対勢力を排除、積極的に指揮を執り始めた
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