アフリカのギニアビザウ共和国の大統領は、まだ効果が証明されていない新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療薬候補を、感染した閣僚に試させるつもりだ。マダガスカルでは、学校再開を受けて、その有効成分が入った飲料の瓶を生徒に配布している。米ペンシルベニアの会社は、同成分入りのお茶やコーヒーの事前予約の受け付けを開始した。キク科の植物で、マラリアの標準治療薬の成分を含む「アルテミシア・アヌア」。それがここにきて、コロナ治療薬候補として、アフリカ諸国の政治家や一部の研究者の間で注目を集めている。マダガスカルによると、同国産アルテミシア・アヌアの葉から作られるお茶「Covidオーガニクス」には、コンゴ共和国や赤道ギニア、タンザニアなど、アフリカ諸国54カ国のうち21カ国から注文が入った。どの政府もこれまで発注規模について明らかにしていないが、中には政府専用機を飛ばして商品を確保している国もある。