――筆者のウォルター・ラッセル・ミードは「グローバルビュー」欄担当コラムニスト ***  わずか4カ月前、スイスのダボスで開かれた世界経済フォーラムの年次会合に集まった富と権力、広い人脈を持つ人々の間では、ドナルド・トランプ氏が米大統領に再選されるとの共通した見方があった。だが新型コロナウイルスとそれに続く経済崩壊がその確実性を揺るがしている。欧州連合(EU)から中国に至るまで都市封鎖(ロックダウン)で身動きが取れない中、世界の指導者は、仮にジョー・バイデン前副大統領の政権が誕生した場合、その外交政策はどのようなものになるのかを見極めようとしている。