「ありがとうございます。DHCは、『利用している(利用したい)機能性食品メーカー』第1位に選ばれました」

 8月16日から19日にかけて、DHCは数多くの全国紙、地方紙に見開きの巨大広告を掲載した。大きな文字が躍ったこの広告を目にした人も多いだろう。同時に新聞広告とは内容が若干違うが、テレビCMも大量に放映し、メディアジャックともいえる手法でブランドの浸透を図っている。

 そのDHCに対して、経済産業省管轄の中部経済産業局電力ガス事業北陸支局が「新聞広告に誤解を与える表現が含まれる」と抗議していることが週刊ダイヤモンド編集部の調べで分かった。その経緯をみると、DHCはコンプライアンス遵守を無視し、広告手法はあざといと言わざるを得ないものだった。