水平線の向こう側に写真家ミシェル・ベルデュール氏の夢のシャッターチャンスが転がっている。だが撮影できない。ベルデュール氏は30年がかりで世界一のクルーズ船の写真家という名声を築いた。ところが3月13日、284回目となるクルーズ船の旅を終え、「セレブリティ・シルエット」のタラップを降りてみると、クルーズ船業界は壊滅的な打撃を受け、ベルデュール氏は職を失った。クルーズ船ビジネスの回復には何年もかかるかもしれない上、ベルデュール氏が保有するクルーズ船運航会社の株は暴落した。引退の計画にも影響しそうだ。しかし、ベルデュール氏の最近の悩みの種は、新型コロナウイルスがもたらした人生最高のシャッターチャンスをコロナが邪魔していることだ。
コロナがくれた「世紀に一度」のシャッターチャンス
クルーズ船が大集合も現地に行けないジレンマ
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