――筆者のグレッグ・イップはWSJ経済担当チーフコメンテーター ***  新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による大恐慌以来の急激な経済収縮に底打ちの兆しが見られ、一時的な回復が進んでいる可能性がある。  政府統計は4月の小売売上高や製造業生産の記録的な減少を示すものの、急速に変化する状況下ではしばしば、新たなトレンドは民間部門の日次・週次統計にまず表れる。政府統計ほどの信頼性や総合性はないものの、こうした統計は転換点を迎えている兆候を示している。