真剣にチャレンジをしていれば
修羅場はおのずとやってくる

 私は経営者なのでどんな修羅場でも逃げることができず、真正面から腹をくくって取り組まざるを得ませんが、サラリーマンは逃げることができますし、実際、大変な状況を目の当たりにして逃げ出す人は少なくありません。

 自分から望んで修羅場に行く必要はまったくありませんが、真剣に新たな取り組みや状況にチャレンジしていれば、おのずと修羅場はやってきます。ただし、修羅場が来た瞬間は「これが修羅場だ」とはまったく思わず、「うわぁ、どうしよう……」という感覚ですが。

 この「うわぁ、どうしよう……」を乗り越えてこそ、仕事ができる人になります。基本的に修羅場からは逃げずに、それが結果的に成功しようが失敗しようが、まずは頑張って乗り越えることが非常に大切だと思います。サラリーマンの立場なら負債を抱えることもありません。

 基本的に、と書いたのは平常時とは異なり、現在は業務によっては新型コロナウイルスに感染するリスクが高いという状況も考えられるからです。通常、仕事の上での修羅場は、それこそ命を取られることなどありませんが、この修羅場は命に関わります。命を守ることを最優先にさまざまな決断をする必要があります。たとえ大事な商談であっても、命や健康に関わるような状況は勇気をもって回避する。致命傷を負ってはいけません。

 そうした命に関わる状況を除いてはビジネス上、修羅場経験は悪いことばかりではなく、自分を成長させる機会となり得ます。

 一通り業務経験を積んで仕事を回せるようになると、新たなチャレンジをする人は少なくなり修羅場を経験する機会も減少します。わざわざチャレンジなんかしなくても、仕事は回っていくからです。

 しかし同じことを同じようにやっていればよい期間は、残念ながら変化の激しい現在においてそう長くはないでしょう。だったらチャレンジして、やってくる修羅場を乗り越えて自分を成長させていくしかありません。

(株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役 丸山貴宏)